腰痛が起こって整形外科に行きレントゲンを撮ってもらったけど、診断結果は骨に異常なし。そんな原因不明の腰痛をお持ちの方へ。
実は病院にかかる腰痛のうち、全体の85%は原因がわからないと言われており、検査をしてもほとんどのケースで異常は見当たりません。
それはお医者さんでは分からない体の異常が隠れているからです。今回はそんな原因の分からない腰痛の秘密を探っていきます。
腰痛は人間の宿命。原因は2足歩行だから!
腰痛とは無論、腰が痛くなることですが、なぜ腰が痛い人が多いのでしょうか?そもそもの原因は人間が2足歩行で生活していることに遡ります。
4足歩行で生活をしている動物と比較してみましょう。その違いは何でしょうか?それは安定感です。もちろん4本の足で支える動物の方が安定感があります。
しかし人間は進化の過程で安定感を手放し、手を自由に扱えるようにしました。そして2足で安定させるバランス感覚が進化して現在に至ります。
腰痛と密接に関係しているのは骨盤の形と向きである
人間と動物のもう一つの違いは骨盤の向きです。動物の骨盤はほぼ真横の前傾ですが、人間は直立のため骨盤が立っています。
そしてこの骨盤はニュートラルポイント(前傾でもなく後傾でもない中間の位置)に常に維持することで、全体のバランスをうまく取っています。
そして骨盤の形は対称的な台形の形をしていますが、この形も上半身と下半身をうまくつないで上半身の力をうまく左右の足に伝える働きをしています。
骨盤がニュートラルポイントを失い、筋肉や靭帯に負担をかけ腰痛になる
しかし現代の生活では適度な有酸素運動をする習慣が減り、長時間の座位や重いものを持つといった作業環境の悪さや、ヒールを履く、片側でカバンを持つなどの偏ったバランスの生活を強いられます。
そんな生活が続けば骨盤はニュートラルポイント見失い、体の中心のバランスが崩れます。そうすると骨盤は過度に前傾または後傾して骨盤自身も歪みが起こり始めます。
それでも人間は立って生活しないといけないので、背骨を丸めたりしながらバランスを取るわけです。
そんな状態でいると負担がかかるのが背骨を支える筋肉や靭帯です。骨盤が歪む事で結果的に腰の筋肉や靭帯に負担をかけます。
このような状況が続くことで、腰の筋肉や靭帯は硬くなってそこから痛みを出すようになります。もちろんこの状態ではレントゲンを撮っても何の異常も見つかりません。
骨盤の向きと形を整える事で腰にかかる負担は半分になる
このようにほとんどの腰痛の原因が骨盤が関係していることがお分りいただけたと思います。それならば、腰痛を改善するために骨盤を正しい位置に整えれば良いことが分りますね。
そしてこれは早めに行うことに越したことはありません。
まずは自分の骨盤が前傾気味なのか後傾気味なのかを知り、それを正しく戻す事、そして骨盤に歪みがあれば元の状態に戻す。そうする事で腰にかかる負担は今までの半分になります。
あなたの骨盤が前傾なのか後傾なのかを自分で調べる方法があります。詳しい内容をこちらに書いていますのでお試しください。
まとめ
腰痛の原因は「木を見て森を見ず」では見つけられません。このように体の全体像を知った上で分析する必要があります。
骨盤の重要性はなんとなく知っていたという人も、改めてその役割を理解していただけたと思います。
人間はハイハイを卒業してから死ぬまで重力と付き合っていかなければならないので、この重力に対してのバランス能力が腰痛改善の秘訣であり、強いては健康の秘訣でもあるということです。
そのためには骨盤を整えること!これしかありません。
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