ぎっくり腰は正しく治療すると早く治る!ぎっくり腰の治療法と選び方

「ギクッとなった瞬間から手すりに掴まらないと立ち上がれない。」
「何気ない動作なのに『あっ、ヤバイ!』と思って、急に動作がゆっくりになる。」

 

過去にぎっくり腰を起こしたことがある方は、このような経験をされたと思います。

 

しかし今までぎっくり腰をして、最善の治療をどのように選べば良いかは専門家でなければなかなかわからない事だと思います。

 

ぎっくり腰はその状態と時期によって治療法は逆転します。ぜひ間違えないで最善の治療法を選択していただくために、お伝えしたい内容です。

 

参考にしてくださいね。

 

ぎっくり腰の治療法

 

アイシング

 

 

アイシングは文字通りぎっくり腰の患部を直接冷やすことです。ぎっくり腰で腰を痛めた場合、筋肉や関節が炎症を起こしている時があります。

 

そんな時はいち早く炎症を止めることが痛みを早く引かせる近道になります。しかし勘違いしてはいけないのが冷湿布でアイシングができるということです。

 

冷湿布でアイシング効果はありません。

 

理由は筋肉が損傷している部位は表面から8cm〜10cmも深いところにあることが多く、シップの冷却効果では患部にまで届きません。

 

もし自宅で冷やす場合は氷嚢や大判の保冷剤に薄手のタオルを巻き、それをぎっくり腰の患部に当てて20分から30分間冷やすことをおすすめします。

 

アイシングでおすすめな治療がアイスマッサージという方法です。整骨院などでやってもらえることが多く、氷を患部に当ててゆっくりと動かすという方法です。

 

このアイスマッサージが冷却効果が一番高い方法と言えます。

 

超音波治療

 

 

超音波とは、音波振動を体の中に入れて行う治療です。

 

1分間に100万回から300万回というとても細かい振動が表面から最大10cmまで深く入るのが特徴です。振動によって細胞を振るわせ、炎症物質を血流に乗せて流すことができます。

 

先ほど説明した通り、ぎっくり腰の患部は8cm〜10cmぐらいの深さにあることが多いので、超音波の振動は深い患部にも十分に届きます。

 

そして急性期、慢性期にも多様な使い方ができるのも良いところです。

 

ブロック注射

 

ブロック注射は、整形外科やペインクリニックで行われている治療で、痛みが起こっている箇所の神経付近を狙って麻酔薬を注射するものです。

 

最大の特徴としては痛みに対して即効性があるところです。激痛を今すぐ取り除きたいという方にはオススメの治療法です。

 

テーピング

 

主に肌色の伸縮性のあるテープを痛めている筋肉の走行に沿って貼るというものです。

 

体を起こしたり、前かがみにしたりする際、腰の筋肉が伸び縮みをするので、その際筋肉の動きをサポートしてあげるのがテーピングの役目です。

 

ぎっくり腰を起こしたその後も動かないといけない人に有効と言えます。

 

これら4つの治療法については、ぎっくり腰の患部に対してのみ治療を行う形として、対処的療法と言えます。

 

温熱療法

 

温熱療法は筋肉のが硬くなったことによって起こったぎっくり腰(比較的軽いぎっくり腰)に効果を発揮します。

 

炎症が軽いため温めることによって筋肉の血流を良くして治りを早くします。治療院ではホットパック(電気や湯せん)や遠赤外線を使います。

 

この場合も、温熱効果を温湿布や市販のホットパックで代用することはできません。

 

自宅で温熱療法を実践したい場合は、湯船に浸かることです。特に下半身を40℃ぐらいのお湯で15分以上温めると血流が良くなります。

 

カイロプラクティック

 

 

カイロプラクティックは私が治療に取り入れている中の一つで、この治療もぎっくり腰にはかなり有効です。

 

ぎっくり腰の原因は姿勢のアンバランスによって腰を酷使する状態になってしまい、その患部が疲労してしまうことによって起こります。

 

カイロプラクティックは腰と関係している部分の動きの悪い箇所を治療することで、動きを良くして腰の負担を劇的に軽くして治します。

 

カイロプラクティックの特徴は即効性です。ぎっくり腰で来られた方が、何もなかったかのようにまっすぐ立って歩いて帰れることもあるくらいです。

 

これら2つの治療法は体を温めることや、骨格の機能を復活させるという意味で、予防的または根本的治療と言えます。

 

ぎっくり腰になったら、これらの治療法をご自身の炎症の状態と時期によってうまく使い分けすることで早く治すことができます。

 

あくまで目安ですが、ぎっくり腰の急性期と慢性期でそれぞれ有効な治療法をお伝えします。

 

急性期と慢性期での治療の使い分け

 

ぎっくり腰は急性期と慢性期があります。

 

急性期(なってすぐ〜3日)

 

この時期は患部の炎症が強い可能性があります。まずは炎症の鎮静が必要です。その場合の適当な治療はアイシング、ブロック注射、超音波治療、テーピングが有効です。

 

慢性期(4日〜1週間)

 

この辺りでは炎症は落ち着き、患部の血流改善が治療効果を上げます。よってこの場合の適当な治療は温熱療法、超音波治療、カイロプラクティック、マッサージが有効です。

 

このように、ぎっくり腰の治療法は様々あります。そして状態と時期で治療の方法を使い分けなければならないということがお分かりいただけたと思います。

 

闇雲に治療を行うのと考えて使い分けるのとでは治療の効果は歴然です。ぜひ1日も早く良くなってに日常生活に復帰していただきたいと思います。

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