「膝が何だか腫れぼったくなっているので、整形外科に行ったら膝に水がたまっていた。」
なんて話をよく聞きます。
この「膝に水がたまる」という現象は、一体なぜ起こってしまうのでしょうか?
これは体が無意識に行なっている防御反応なんです。
では何に対しての防御反応でしょうか?
これは関節の破壊を止めるために起きている現象なんです。
膝に水がたまるという現象は、安静にさせるための2つの観点から膝を守ろうとしています。
体が膝関節を守るために起こす、痛みと腫れの意味
腫れによって膝の動きを止める
「これ以上無防備の状態だと関節が破壊されていく」というのを体が感じると、膝関節の中にもともとあった関節液の量をさらに増やそうとします。
そうしてどんどん増やしていって関節内を水でパンパンにしてしまいます。
水風船に水をどんどん入れていくようなものです。
そうすると、関節液の水圧が上がる事によって膝が思うように動かせなくなります。
実はこうして膝を動かさなくして治そうと私たちの体が無意識でしているのです。
膝の痛みを発して危険を促す
膝の痛みを感じる痛覚神経は実は関節包に集中しているのです。
膝に水がたまると膝が腫れます。
そうすると、関節包が水風船のように膨らんでいきますよね。
関節包は引き伸ばされる事で痛覚神経を刺激し、脳へ痛みの信号を送るのです。
よって膝に水がたまるのは膝を守るために不可欠な体の生理的作用なんです。
という事は、膝に何らかの異常があるということになります。
ひょっとしたらこのような病気が潜んでるかも?
もし膝に水がたまったら、このような病気の可能性が考えられます。
変形性膝関節症
関節に変形が始まると、初期でも膝に水がたまることがあります。
変形の中期には膝の腫れが引かなくなり深刻な状況を示唆します。
よって疑うべき病名の一つになります。
変形性膝関節症は進行する。その時膝の内部は一体どうなってるの?
半月板損傷
半月板損傷は、変形性膝関節症の前兆とも言える症状です。
なぜかというと、膝の骨どうしの間でクッションの役割を果たしているからです。
半月板が破壊されている可能性があります。
膝の靭帯損傷(前十字、後十字靭帯、内側または外側側副靭帯)
ひざ関節内の靭帯は、過去に起こって手術した人でも膝の安定性が損なわれている可能性があります。
そして膝に負荷がかかり始めたある時、水が溜まってしまうことがあります。
このように関節水腫が起こるようなものにはこのような原因が考えられます。
膝の腫れが長く引かない、ぶつけたりケガをした覚えがないという方は、これらの病気を考えてミリ必要があるかもしれません。
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