以前に半月板損傷と診断されて、膝の痛みも幸い軽く、治療せずにそのまま放置しているということはありませんか?
検査の結果、手術するほどのものではないような軽度の半月板損傷の場合では、固定やシップなどの処置で終わるケースもたくさんあります。
しかしこの状態、そのまま放置していても大丈夫なんでしょうか?
症状が軽いからといって、半月板損傷を起こしてしまった状態をそのまま放置して置くというのは、実は良いことではありません。
半月板損傷に将来的なリスクはないのか?少しでも膝の状態を良く保つ方法はないのか?についてお話ししていきます。
その前にあなたは半月板とはどういうものか?膝関節内でどういう役割をするのか知っているでしょうか?
こちらで半月板の役割や、なぜ半月板損傷を起こしてしまうのか?について詳しく解説しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
半月板損傷とはなに?
上の図にあるように、半月板損傷とは片方の半月板がめくれる、切れてしまう、押しつぶされてボロボロになる、というようにあらゆる形で損傷してしまう症状のことを言います。
よって損傷の仕方は様々です。
半月板損傷は、スポーツでの怪我、交通事故、転倒など膝にかかる直接の衝撃によって一瞬で起こってしまいます。
しかし直接衝撃がなくても、ゆっくりと損傷を起こすケースもあるのです。
膝が痛いと思って病院に行き、検査を受けて初めて半月板損傷を起こしているということも珍しくありません。
半月板損傷を放置するとどうなるのか?将来的な膝のリスクは?
半月板損傷度合いの悪化リスク
そんな半月板損傷が幸い軽度で、手術するまでもないという場合、まず病院で何か治療するということはほぼないでしょう。
そしたら、そのまま普通に過ごしていいのかとなってしまいますよね?
ここで問題なのが、半月板損傷はそのままにしておくと損傷度合いが悪化するということなんです。
例えば、半月板がめくれた、とか亀裂が入ったという場合その亀裂が大きくなる可能性があるということです。
普通に生活している限り、歩行やしゃがむ、立ち上がるなどの屈伸運動で大いに膝関節を動かします。
その時に関節の中で半月板も一緒に動くため、最初は少しの亀裂だったものがそのうちに亀裂が大きくなってしまうリスクがあるということです。
膝のロッキングを起こすというリスク
そうして半月板のめくれや、亀裂が大きくなると、ある時膝関節を曲げた時に半月板が挟まって膝がロックしてしまうということが起こるのです。
一度ロッキングを起こしてしまうと、関節が伸ばすことも曲げることもできなくなってしまいます。
こうなってしまっては、急に膝自体が動かせなくなってしまうので大変な問題に発展してしまいます。
このように一度半月板損傷を起こしてしまった人は、軽傷でも悪化するリスクがあるのです。
しかし、軽傷で治療のすべがない場合どうすればいいのでしょうか?
半月板損傷と診断された後にしておいた方が良いこと
膝に余計な動きをさせないことが必要になります。
しかし、膝を固定して動かなくしてしまっては日常の生活に支障をきたしますし、何より大げさです。
それに、膝の動きを制限することで他の関節に負担がかかって別の場所を痛めるリスクもなるため、現実的ではありません。
半月板損傷と診断された後にしておいた方が良いこと。
それは今ある膝関節の問題を解消しておく事です。
半月板損傷を起こす人は、例外なく膝の噛み合わせ状態が良くありません。
これは、大腿骨(太もも側の骨)と脛骨(すね側の骨)の噛み合わせのことです。
この2つの骨がずれたりねじれたりしているので、半月板損傷が起きているわけです。
よってその問題を早めに解消しておくことで、その後の損傷度合いの悪化や、ロッキングのリスクを減らせるのです。
半月板損傷は、軽度だと慌てるような怪我ではありませんが、そのまま放置しておくのは良くありません。
これから長く膝を使っていくためにも、最善の方法で膝をケアしていきましょう。
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