現在日本で2500万人もかかっていると言われている、変形性膝関節症。
もうすでに誰もが知っている有名な膝の病気になっています。
国民病といってもいいぐらいの罹患者数ですね。
でも罹患者が多いからといって甘くみてはいけません。
膝関節というのは日常生活を行う上でなくてはならない関節であり、立ち上がりから歩行、階段の昇り降りと多くの動きに関与します。
ある時膝に痛みが起こり、そしてその痛みがどんどん悪化したらどうなりますか?
日常が苦痛でしかなくなってしまいます。
実は変形性膝関節症のもっとも恐ろしいことの一つが進行性であるということです。
それでは、変形性膝関節症を発症して有効な対策ができないでいると、膝の内部がどのように進行していくのでしょうか?
ステージ1からステージ3に分けてお話ししていきます。
ステージ1:変形の始まり
変形膝関節症の初期の図です。
右側が膝の内側、左側が膝の外側になります。
膝関節の隙間が狭くなっているのが分かります。
特徴としてはほとんどの場合、内側の関節の隙間が狭くなる傾向にあります。
膝の痛みを感じて整形外科を受診したときにレントゲンを撮られますがその画像を診たときにこのように隙間がなくなっていると変形性膝関節症の初期になります。
実際の関節面の状態はというと、関節同士が当たっているため、関節軟骨はすり減りが始まっていると思います。
よって変形の初期ということになります。
ステージ2:変形の進行
ステージ2になると、骨の変形が著しく進行していきます。内側と外側の関節の隙間に明らかな差があり、内側の関節面は完全に密着しています。
そして大きく変化しているのは、骨の棘(とげ)ができていることです。
これを骨棘(こつきょく)といい、変形が強くおこるとこのように骨の先が尖っていきます。
変形性膝関節症の症状が進行しているというサインになります。
ステージ3:膝関節の崩壊
そこからさらに進行するとどうなるのでしょうか?
ステージ3になると変形性膝関節症は末期の状態です。
膝を外から見たときに、明らかに膝の形が変わっているのが分かります。
骨棘はさらに悪化し、内側の骨どうしの形が潰れてしまっているのが分かります。
そして脛骨という膝の下側の骨が外側にスライドしていきます。
ここまでくると、膝はまともに機能しなくなり手術が必要なケースもあります。
このように変形性膝関節症は進行性の病気だということです。
よって早期に治療を開始するということがどれだけ大事かということになりますね。
当院で、変形性膝関節症の詳しいご相談やど説明を個別で受け付けております。
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