女性に起こる坐骨神経痛。原因は仙腸関節炎だった!

今回は坐骨神経痛の中でも、女性に起きるケースについてお話ししたいと思います。

以前から腰痛は持っていたけど、ある日を境に今までにない足の付け根から太ももにかけて重だるい痛みが出始めた。

心配になって病院に行きレントゲンMRIを撮ってもらうも異常なし。

お医者さんからは「坐骨神経痛」と診断されたが、特にこれといった治療もなく、治る見込みの無い治療を続けた経験をされたことはありませんか?

この坐骨神経痛という症状ですが、通常起こるものと、女性に特化して起こるものでは原因が全く違う場合があります。

実際に医療現場においても、坐骨神経痛は原因が曖昧すぎて、たとえお医者さんに診断されても、具体的な治療の提案ができないのが現状なのです。

結果的にその場しのぎの治療になっているケースがほとんどです。

しかしこれにははっきりとした原因があります。

レントゲンやMRIには見えないところにそれはあるため見つけられなかっただけなのです。

坐骨神経痛は原因さえ突き止めれば正しい治療ができます。

そこで、今回は女性に多い原因のはっきりしない坐骨神経痛についてお話ししていきます。

 

検査で原因がはっきりわかる坐骨神経痛

病院の検査で坐骨神経痛の原因がはっきり分かるものがあります。

その病名の代表的なものとして、挙げられるのが「椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」です。

これは病変部がはっきりしているので、画像検査などで容易に見つけることができます。

これらによって起こる坐骨神経痛はいわば一般的なケースで、原因が特定しやすく効果的な治療が受けられることがほとんどです。

しかし、女性の坐骨神経痛で、治療を受けていても治りが悪い、すぐに再発するといったケースの場合、一般的な坐骨神経痛では無いことが考えられます。

ではそれは一体どうどうものなのでしょうか?

 

女性に多い坐骨神経痛の原因。「仙腸関節炎」とは?

骨盤の広がり

女性がよく陥る坐骨神経痛の原因の一つである「仙腸関節炎」という症状、この名前を初めて聞く人も多いので解説します。

まず仙腸関節というのは、上の写真の通り、左右の骨盤どうしをお尻側で繋いでいる2つの関節のことを言います。

仙腸関節の役目というのはかなり重要で、その役割の一つに、体全体を支えるために、ぴったりと骨盤どうしが噛み合って固定し、上半身の体重を股関節から足裏まで体重を伝えるという役割があります。

しかし女性の場合、特に出産時、骨盤を広げて産道を確保するために、この関節が男性に比べ女性の方が緩い傾向にあるのです。

これによって、しっかりと骨盤を固めることができず、通常時固定させるべき仙腸関節の噛み合いが不十分だと、関節面どうしが擦れ合ってしまって、ある時炎症を起こしてしまうのです。

これが「仙腸関節炎」という症状です。

このように、相反した「固める」「緩める」ということが同一関節に求められることとなり、これらを総合的に見ると、女性の骨盤は”体重支持に分が悪い構造”と言えてしまうのです。

このときの実際の症状は”坐骨神経痛”と似たような症状を表します。

単なる腰痛というよりもお尻付近の痛み、股関節から鼠径部、太ももの前面や裏、ふくらはぎにかけて痛みやしびれなどの症状が起こるのです。

また立ち上がる、歩くといったような重力に逆らうような動きで痛みが起こりやすく、ひどくなると腰に力が入らなくなったり、長く座ってられないという症状にまで発展することがあります。

もちろん、仙腸関節の炎症はレントゲンやMRIには写りませんので、病院で原因を指摘されることはほぼないと言えます。

 

仙腸関節炎のホームケアは骨盤を締めることから

ここまで記事を読み進めてきて、もし「今の私の症状、仙腸関節炎かも?」と感じているあなた。

坐骨神経痛の症状を止めるには骨盤を締めて、仙腸関節のグラつきを抑えることです。

そのためには骨盤ベルトを使うことをおすすめします。

その際に注意が必要です。

一般的な腰痛コルセットを使用するのではなく、伸縮性のある細長い骨盤ベルトを使います。

そして骨盤周囲を締めるように少し圧力を加えて巻くのです。

仙腸関節の動きを止める必要があるので、股関節の上あたりを骨盤ベルトの下のラインが通る高さに巻くのがポイントです。

下の写真の四角の位置に骨盤ベルトが来るようにしましょう。

立ったり座ったりして動いているとベルトが上がって来るのでその都度、位置を調整するようにしましょう。

骨盤を締める

 

まとめ

このように一見わからないように思える坐骨神経痛にも原因があることがわかっていただけたと思います。

女性は骨盤環境の特性上、仙腸関節が原因で起こる坐骨神経痛が圧倒的に多いんです。

放っておくと症状が長引く危険性があります。骨盤の不安定から背骨に問題が広がり、今度は椎間板や腰椎へ負担が大きくなることで、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に発展しかねません。

早めの治療、対策をおすすめします。

コメント

  1. […] 女性に起こる坐骨神経痛、その原因は仙腸関節炎! […]

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