腰痛が発生してあらゆることを行なっているにもかかわらず、一向に良くならない。そんな腰痛に悩まされていませんか?
それ、ひょっとしてストレスが関係してるんじゃないでしょうか?
実はストレスと腰痛は密接な関係があります。
これを無視して腰痛を解決していくことは難しいでしょう。
昨今心理的な問題と痛みは研究が進んでいて、色んな事がわかってきています。
誰の生活にも起こりうることなんです。
では今回は痛みのメカニズムや、ストレスと腰痛との因果関係について探っていきます。
そもそもなんで体は痛くなるの?痛みが起こるメカニズム
骨折や打撲、肉離れなどで組織を損傷すると痛み物質(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリンなど)が体内に放出されます。
その物質が神経を刺激して痛み信号として脳に伝えると、人間はそこで初めて痛みとして認識します。
この痛みは急性痛(侵害受容性疼痛)と言います。
その際に炎症として腫れが起こり、痛みとして苦痛を体に感じる。これが痛み(急性痛)のメカニズムです。
ぎっくり腰の痛みはこれに該当します。
しかし、それとは異なる痛みも人間は感じます。
急性の痛みに対して慢性の痛みです。
組織の修復が終わった後もなぜか痛みが続く場合です。この痛みは慢性痛(神経障害性疼痛)とも言います。
神経が長い間圧迫やねじれを受けることで重い鈍痛やしびれを伴った痛みを感じやすくなります。
これは坐骨神経痛の痛みに該当します。
強いストレスと腰痛との因果関係
実はこれ以外にも、ストレス性の痛みというものがあります。
ストレスがかかるとすでに治ったはずの腰痛が起こったり、または一度も起こったことのない腰痛が起こることがあります。
ストレスで起こる腰痛は慢性痛(神経障害性疼痛)のような種類の痛みが起こるのが特徴です。
しかしなぜ、このような事が起こるのでしょうか?
交感神経の血管収縮、攣縮作用によって筋肉への酸欠が起こる
ストレスがかかると、体は交感神経が優位に働きます。
交感神経が興奮すると血管を収縮させる役割があります。
ということは、組織への血流が悪くなりますから筋肉などに酸素が十分に届かなくなります。
よって筋肉の酸欠で痛みが出てしまうのです。
過去の腰痛の経験による強い不安
実は過去に起こした腰痛の経験から、痛みの不安によってそのストレスが脳に刺激を与えて起こすことがあります。
「また痛くなってしまうかもしれない」「こんなことをすると腰に良くない」このように体に関して過度に心配してしまうと、実際にその動作を起こした時に腰に痛みを感じてしまいます。
私の患者さんで過去にいらっしゃった方のケースで、腰痛の状態がだいぶ良くなってきなのにも関わらず、コルセットを手放さない患者さんがいました。
「私はこれをつけていないと不安なんです」そんなことをおっしゃっていました。
それ以外に家族関係の不安、金銭的な不安、仕事での人間関係の悪さや強いプレッシャーなどでも同様の症状を起こします。
これらは解決しにくい問題なのでストレスも長期にわたり、結果的に腰痛も長期化します。
お医者さんから「この腰痛は一生治らない」と言われた
腰痛を患い病院に行って診察を受けたら一生治らない言われてうなだれて帰ってきた。
こんな経験をしてしまうと、仮に腰が治っていても痛みを発し続けます。
これは脳に「治らない」という強い意識を与えてしまった結果です。
権威のある人から言われてしまうと信じ込んでしまうからです。
学校を休みたくてお腹が痛いと思い込んでいたら、本当にお腹が痛くなったという現象は子供によくあることですが、思い込んだときに脳がその痛みの反応と同じ信号を出すことが知られています。
痛みは時に時に強い意識から生まれることがあるということです。
ストレス性腰痛との向き合い方
治らない腰痛はない
一生治らない腰痛はありません。原因は必ずあります。
専門家だからといって言われたことを鵜呑みにせず、まずは腰痛のことを自分なりに調べてみましょう。
そうすると思いがけない原因と出会い一気に解決に向えるかもしれません。
痛みの意識から離れる
色々な生活環境はありますが、腰痛を治したければまずはあなたが痛みの意識から一旦離れ交感神経の刺激を抑えてあげることです。
そのためにはリラックスする時間を作り、体をしっかり休めること。
「ゆっくり休んだその日は全く腰痛がなかった」そんなことをおっしゃる方もいるくらいです。
これは腰痛だけの問題ではなく体全体の健康管理でも同じことです。
自分のストレスをコントロールして毎日快適な生活をお送りください。
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