「長時間椅子に座って仕事をすると腰が痛くなってくる」
「デスクワークで7、8時間ぶっ通しで座っている」
という方、あなたの座り方に問題はないですか?
同時に座っていると足が冷える、または足がつるという症状が起こるのもこの座り方を変えることによって改善できます。
それぐらい座り姿勢というのは腰から下半身において大きな影響を与えるんです。
一見まっすぐに座るとしんどくて、後ろの背もたれにもたれた方が楽なようにも感じますが、悪い座り方をしてしまうと体の内部には想像以上の負担がかかっているんです。
では座り姿勢が腰にそのような影響を与えるのかと、腰痛を楽にするための正しい座り方について探っていきましょう。
座り姿勢が腰に影響を与える理由
丸まって座ることで腰椎が後ろに出っ張り腰と足の神経を圧迫する
悪い座り方というのは一般的には猫背姿勢になって背骨が丸まった状態をイメージできます。
この座り方が体の内部ではどのようになっているかというと、骨盤が後ろに倒れて体の支持機能が失われています。
それだけではなく腰椎は重力や力の影響を受けて後方に出っ張ってしまいます。
後ろに出っ張ることで腰の神経を圧迫してしまいます。
これによって腰痛をさらに悪化してしまうのです。
実は座りっぱなしの仕事をしていて朝方足がつるという方も腰の神経圧迫から起こっているんですよ。
脚を組むと鼠径部を圧迫する
どうしても脚を組むのが癖になっている人をよく見ますが、これがどういう悪影響を与えるかというと骨盤の歪みと鼠径部の圧迫です。
骨盤の歪みを想像する人は多いですが、この鼠径部の圧迫と骨盤の歪みがセットで起こると致命的な血行障害が起こります。
リンパを含めた血行障害は筋肉への酸素供給や老廃物回収という役割を阻害されるので、その機能が落ちると筋疲労が起こりやすくなったり足が冷えたりする原因になります。
腰痛を楽にするための正しい座り方
そこであなたに、仕事中には正しい座り姿勢を取っていただきたいと思います。
椅子に正しく座れると長時間座っても腰に負担がかかりにくくなりますので、ぜひこの内容を職場や自宅で実践してみてください。
椅子の高さを調節し、膝と股関節の角度を最適な位置にする
まずは椅子に座る準備からです。
椅子の高さを調節できるなら膝と股関節の位置を最適な位置に変えていきます。
目安は膝関節と股関節がどちらも90度になる位置がベストです。
この位置だと正しい姿勢で座るとき筋肉に一番負担がかからなくなります。
膝のお皿とつま先は前に向ける
脚を組まず両足をしっかり地面につけます。
その時に重要なのは、膝同士の間隔をこぶし一個分あけて、膝とつま先の位置をまっすぐ前方に向けるということです。
これで股関節も骨盤も左右均等のバランスの取れた状態になります。
仙骨で座らず坐骨で座る
椅子に座った時にお尻の下の左右に手を当てると触れる固い骨が坐骨です。
この骨を土台にして座ります。簡単にいうと骨盤を立てて座るということです。
骨盤が立つとその上に腰椎がまっすぐ乗るため、腰の負担が軽くなります。
仙骨(いわゆる尾てい骨)が座面についてしまうと骨盤は後ろに寝てしまい、腰に大きな負担がかかる悪い座り方になりますので注意しましょう。
この座り方が不快に感じる人は??
良い座り方をやってみたがしっくりこない、逆にしんどく感じることがあれば、まず以下のことを椅子に座りながら行ってください。
椅子に座りながら行うもも裏のストレッチ
まず椅子に浅く座り、その状態でストレッチする方の脚を伸ばしてかかとだけ地面につけます。
そしてつま先は90度にし、もう片方の脚は曲げて足裏は地面につけます。
そして股関節を折曲げながらもも裏のストレッチを片足30秒ずつ行います。
・座った時に膝が開く人
つま先を目一杯内に向けて30秒ストレッチ
・座った時につま先が内に向いてしまう人
つま先を目一杯外に向けて30秒ストレッチ
これを行ってから座ると、何もしないで座るよりも座りやすくなりませんか?
そして1時間に1度このストレッチを行うとさらに効果的で、良い姿勢がしっくりくるようになります。
もしそれでも座っていると腰が辛いということであれば、あなたの骨盤には大きな歪みがあります。
まずはそれをリセットする必要があるかもしれません。
まとめ
毎日の座り姿勢が長くて腰痛をお持ちなら、ほぼ間違いなく座り方に問題があります。
そのまま何もしないでいると腰痛は悪化します。
それなら、日々意識して正しい座り方に近づけることで腰痛は軽くなり、仕事も快適に行えるのではないでしょうか?
ぜひこの機会に自分の座り姿勢を見直してみてはいかがでしょうか?
コメント
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