坐骨神経痛の人がやってはいけない5の事と1日も早く治す方法

長い間坐骨神経痛と付き合っていると、知らない間に、身の回りで聞いた情報を取り入れて日々のケアとして行ってしまうことがあります。

しかしその情報が間違っていたらどうでしょう?

また、間違っているだけでなくやってはいけないことだったら?!

そんな風に考えるとゾッとしますよね。

もし、坐骨神経痛に関してやってはいけないことが日々の習慣になっている方は、どれだけ治療を繰り返しても、プラスマイナスで言うと結果的にマイナスになります。

そんな事に陥らないように、今回は坐骨神経痛の人が避けて欲しい習慣や、やってはいけない事を5つ紹介していきます。

そして、そんな習慣を改善した後、1日でも早く治すために自分でできるストレッチも解説していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!

坐骨神経痛の人がやってはいけないこと5選

長時間の座りっぱなし姿勢

座ってパソコンする様子

長い時間座るという行為は、意外と腰には良くありません。

その理由は、

①腰椎の椎間板に負荷がかかってしまう事
②腰椎の前弯(正常な反り)がなくなってしまう事
③腰回りの筋肉を硬くしてしまう事

にあります。

これら3つとも、坐骨神経痛の症状を助長してしまう問題になります。

一日5時間以上、座りっぱなしで生活している人は、1時間に1回はインターバルを挟み、立ち上がりや膝の屈伸を行うようにしましょう。

ウエイトトレーニング

ウエイトトレーニングの様子

坐骨神経痛の症状を緩和させるのに、筋肉を鍛えるのが良いと考える方もいるようです。

しかし、それはほとんどのケースで上手くいきません。

自重運動はまだマシですが、バーベルなどの重量物を使ったウエイトトレーニングは腹圧が急激に上がるので、坐骨神経痛の症状を悪化させてしまいます。

特にハードなトレーニングは危険な行為になるため、注意が必要です。

腰を激しく動かすストレッチ

腰をひねる様子

ストレッチはやり方によっては有効ですが、坐骨神経痛の症状をお持ちの方は、腰椎に問題がある人が大部分です。

よって腰をむやみに曲げたり、ひねったりするようなストレッチをするのは絶対にやめましょう。

椎間板や腰椎に負担がかかり、症状が悪化する恐れがあります。

もしストレッチをしようとするなら、股関節、お尻、もも裏など、腰椎に直接負担がかからないようなストレッチを選ぶ事をお勧めします。

強い刺激のマッサージ

 

腰のマッサージの様子坐骨神経痛でマッサージ店に通っている方もいると思いますが、どうしても強い刺激でないと満足しないと言う人は要注意です。

一時的な気持ち良さでその場は良いですが、長期的に見て腰回りの環境は悪化してしまいます。

必要以上の刺激は、神経の圧迫を助長してしまい、施術後に歩けなくなってしまうということも考えられますので、控える事をお勧めします。

外科手術

手術の様子

昨今、坐骨神経痛で手術をするということはだいぶ減ってきていますが、まだ一部で手術を勧められたという話を聞きます。

結論から言うと、坐骨神経痛で手術をするケースは稀です。

たとえ、レントゲンやMRIで異常がある場合であっても、実際手術をしなくても症状が改善したケースは多々あります。

手術をするともう元には戻せません。

慎重になって考え、いろんな人に相談をしてみましょう。

病院で、「とりあえず手術してみましょう。」とか「簡単な手術だから大丈夫!」と言われた場合は要注意です。

早く治したいならコレ!坐骨神経痛に効く3ステップストレッチ

病院や整体に通うだけじゃまだまだ不安。自分でもできる事を試してみたい。

坐骨神経痛を1日でも早く治したい!そんなあなたにこのストレッチをご紹介します。

それは、大腰筋(だいようきん)を中心とした骨盤周りのストレッチを三段階で行う方法です。

大腰筋とは腰の前側にある筋肉で、腰椎の前弯を作ったり、太ももを上げる際に使われますが、

この筋肉が緊張して縮くなると、下の図のように膝が曲がってお尻が少し出るような姿勢になります。

大腰筋短縮時の姿勢

実は大腰筋が硬くなって短縮している人が坐骨神経痛の人には非常に多く、この筋肉を緩めることが症状を改善するのにとても重要になります。

それでは実際にやっていただきたいのですが、最初はレベル1から順を追って行っていただく事をお勧めします。

レベルが上がるごとにキツくなっていきますので、まずはレベル1を行い、慣れたらレベル2に移るようにしてください。

では行きます。

レベル1: 大腰筋ストレッチ

大腰筋ストレッチ

まずは腰の前側から股関節の付け根に向かってついている大腰筋単体のストレッチです。

①両膝を揃えて立てて、まずは膝立ちになります。
②ストレッチする側と反対側の膝を前に出し90°に曲げます。
③そこから前足の膝をさらに前に出していき、両足の間隔を徐々に広げていきます。
④そうすると、後ろ側の股関節の前面から太ももの前側にかけてストレッチされる感覚を感じ始めます。
⑤ある程度広げ、十分に伸ばされていると感じたら、その位置で30秒キープ。
⑥脚を変えて反対側も同様に行います。
 ※【ストレッチのコツ】
前足の膝を深く曲げる、上半身の位置(おへそ)を前に出すなどで、より股関節前面や前ももに効かせる事ができます。

レベル2: 大腰筋+ハムストリングスの同時ストレッチ

大腰筋ハムストストレッチ

十分にストレッチできたら、レベル2に進みましょう。

次は少し難易度が上がります。

今度は、同じように片側の脚を前方に出すのですが、その膝を伸ばしていくのがポイントです。

そうする事で前方のもも裏を伸ばしながら、同時に大腰筋も伸ばすストレッチとなります。

こうする事で骨盤がロックされ、大腰筋に更にテンションをかける事ができます。

①両膝を揃えて立てて、膝立ちになります。
②ストレッチする側と反対側の膝を前に出し90°に曲げます。(ここまではレベル1と同じ)
③今度は前に出した膝を伸ばし、足先を前に出していきます。
④前に出したかかとと、後ろに残した膝頭の間隔を広げていき、もも裏が伸びるのを感じながら、反対側の大腰筋もストレッチしていきます。
⑤両方が程よく伸びているポジションを見つけたらその場所で30秒キープ。
⑥脚を変えて、反対側も同様にストレッチする。

レベル3: 大腰筋+外側ハムストリングス+大臀筋同時ストレッチ

臀筋ハムスト大腰筋ストレッチ

今度はさらにレベルを上げます。

前側に伸ばした脚を体の中心側、内側に向けることで、大腰筋以外の外側ハムストリング、大臀筋に最も効かせるストレッチになります。

このストレッチはバランスが取りづらくなりますので、転倒防止のため、自身の両脇に椅子や台などをおいて、体を支えながら行うようにしてください。

①両膝を揃えて立てて、膝立ちになります。
②ストレッチする側と反対側の膝を前に出し90°に曲げます。(ここまではレベル1と同じ)
③前に出した膝を伸ばし、足先を前に出していきます。(ここまではレベル2と同じ)
④前に出した足のもも裏と、反対側の大腰筋にストレッチがかかるのを感じたら、今度はそのまま前に出した脚をさらに内側に移動させ、同時に膝頭と爪先を内側に回転させます。(必ず体の左右に捕まるものを置いて行ってください。)
⑤今までのストレッチよりも広範囲の筋肉(お尻やもも裏の外側)、また大腰筋に大きなストレッチがかかっているのを感じたら、その姿勢で30秒キープ。
⑥脚を変えて、反対側も同時にストレッチを行う。

以上になります。

このストレッチを毎日継続的に行ってみてください。

ただ、注意すべきポイントがひとつだけあります。

それは自分の体の硬さのレベルに応じてやっていただく事です。

レベル1でキツく感じている人が、最初からレベル3まで行う必要はありません。

数日間レベル1だけを行い、変化が出てきたら次に進むと言うように、数ヶ月かけてでも最後まで進めるようになればそれでOKです。

決して無理をしなくても、継続的に行うことができれば、結果は必ずついてきます。

焦らず無理なく、やっていきましょう。

ご質問等もお待ちしております。

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