膝の痛みを我慢して放っておいたり、適切な治療ができなかたら一体どうなってしまうのでしょうか?
膝にまつわる様々な病気やケガは軽いものから重いものまで様々ありますが、一般にお医者さんで病名がつくものを紹介致します。
変形性膝関節症
長年膝の痛みを患っていて一番起こりやすいのは、変形性膝関節症です。
文字通り膝関節の骨が変形する病気ですが、これは中年の女性の方に多い疾患です。
膝の内側に変形が起こりやすく時間をかけて進行していくのもこの病気の特徴です。
よってこの病気は進行度合いでステージ1からステージ3まで分類する事ができます。
関節水腫(膝に水がたまる)
膝が痛い人が「膝が腫れぼったい」、「なんか膝が曲げにくい」という風に感じた場合は膝に水がたまっている可能性があります。
膝に水がたまる場合は関節に炎症が起きている事が多く、自転車に乗ったり膝を屈伸するときに痛みを起こします。
半月板損傷・膝の靭帯損傷
膝に痛みが起きているということは膝の軟部組織、つまり半月板や靭帯に負担がかかっているということです。
それが長い期間続いていると、ある時今までに味わったことのないような激しい膝の痛みが起きる事があります。
その場合、半月板や膝の靭帯損傷の可能性があります。
靭帯損傷をしてしまうと、痛みが落ち着いて症状が回復するまでには2、3ヶ月から長いと半年ほどかかってしまいます。
ベーカー嚢腫(のうしゅ)
ベーカーのう腫とは、膝の裏に卵状のふくらみができてしまう病気です。
関節内に水がたまり、その袋が大きくなって行き場をなくして関節の外にはみ出しているのです。
膝裏に膨らみがないかは手で触って確認する事ができます。
膝に水がたまる人に起こりやすい症状です。
ジャンパー膝
ジャンパー膝とは、膝のお皿のすぐ下が痛くなる病気です。
若くて運動を盛んに行う人に多く、痛みで走れない事がしばしば起こります。
ジャンプをよくするバスケットボールやバレーボールなどのスポーツ選手に多い症状のためにこの名前がつきましたが、実際にはジャンプとそれほど関係がありません。
オスグッドシュラッター病
略してオスグッド病とも言われます。この病気はひざ下の脛骨という骨の出っ張り部分に炎症が起こって痛みを起こします。発生の流れはジャンパーズニーとよく似ていますが、痛む場所が少し違います。
オスグッド病の特徴は筋肉によって骨の付着部が引っ張られて炎症を起こし、骨膜炎になる事です。
そしてひどくなるとひざ下がどんどん出っ張り、疲労骨折を起こすこともあります。
ジャンパーズニーやオスグッド病も一般的には炎症が止まるまで安静にしておくという考え方のようですが、本当は隠れた原因があります。
病名のつかない膝の痛み
ここまでは病院に行って触診や検査をすると診断名が特定される病気ですが、実はそれ以外に多いのが病名のつかない膝の痛みです。
検査をしても異常が見つからないというものです。
例えば病院でレントゲンを撮っても、関節には十分に隙間があり、骨の変形もなく綺麗な状態。でも膝は痛いというものです。
お医者さんではこの場合、治療の方法がありません。
しかし、膝が痛いという現実は紛れもなくあり、そこに隠された画像では見えない原因というものが必ず存在します。
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