足の付け根の奥になんとも言えない痛みがある。足が抜けそうな痛みで歩くのが辛い。このように股関節の前の部分、いわゆる鼠径部に原因がよく分からない痛みをお持ちの方がいらっしゃいます。
そしてこの痛みの原因、多くの人が股関節にあると思ってしまうんですね。痛みがある場所にどうしても原因を結びつけてしまい、マッサージや整骨院で股関節を揉んでもらったり、施術してもらったりするけど、全く症状が良くならない。
このように、なかなか解決できずに長年痛みと付き合い続けてしまっていませんか?
今回はこの足の付け根の痛みについて、なぜ治らないのか?その原因についてお話しします。
痛みの場所と原因の場所は必ずしも一致しない
足の付け根が痛いからといって股関節に原因があるとは言い切れません。むしろそれとは別の場所に原因があることの方が多いんです。
医学的には関連痛、放散痛といって、ある場所に問題があることによって別の場所に痛みが出ます。
足の付け根の痛みの1番の原因として考えられること
それは骨盤と仙骨をつなぐ関節、仙腸関節(せんちょうかんせつ)のズレによってその関連痛として足の付け根、股関節が痛くなるということです。
まず骨盤の中心の骨である仙骨という骨があるのですが、悪い姿勢や無理な姿勢が続くことで、仙骨は簡単に歪んでしまいます。
同時に寛骨も歪みが出ると関節面同士がしっかりひっついていたものが、かみ合わなくなりそれによって関節の動きが悪くなってしまいます。
この状態が続くと体は痛みを信号として脳に訴えかけます。しかしその信号が実際に問題を起こしている仙腸関節の痛みではなく足の付け根、股関節の痛みとしてシグナルを起こしてしまうということです。
ここに原因と症状のズレが生じてしまうことで、実際に問題がある場所と痛みを感じている場所が違ってしまうということになります。
この場合、仙骨の歪みを矯正し、骨盤全体の歪みを整えることで仙腸関節の関節面どうしはぴったりと噛み合い、関節機能は正常にもどります。
そうすると痛みはスッと引いていくというわけです。
全てのケースがこれに当てはまるわけではありませんが、大抵のケースでこの状態が起こっています。
この状態を放置してしまうと…?
仙腸関節からの関連痛はどんどん広がり、痛みも強くなってしまいます。そして他の関節にも負担がかかり始めます。
そうなると今度は股関節や腰椎にまで負担が及んで壊れていく危険性がありますので注意が必要です。
ぜひあなたも骨盤の歪みがないか一度検査してみてはどうでしょうか?治ってみれば今まで苦しかったことが嘘のように、痛みのない生活が待っているかもしれませんよ!
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