膝が痛くなる原因は実にさまざま。
その中でも特に膝の痛みと直結する原因を選んでみました。
骨盤の歪み
膝の痛みの原因で一番多いのが骨盤の歪みではないでしょうか?
骨盤の歪みは膝が一番影響を受けやすく、膝にかかる体重バランスが変化します。
もし骨盤に歪みがなく、綺麗な骨盤であれば重心は体の真ん中にあります。その場合、片膝にかかる体重はそれぞれ半分ずつの50%です。
体重バランスが変わるということはどういうことかというと、重心が少し右側に移動することによって左側が40%、右側が60%
または左側が30%、右側が70%のように膝にかかる力のバランスが変化してしまうということです。
当然右側の膝には正常の時以上に体重が乗ることになります。
これによって膝の痛みが起こると考えられます。
扁平足
扁平足というのを聞いたことがあるでしょうか?
簡単にいうと足裏の土踏まずがない足のことを言います。
足も実は体重分散のクッションの役割をしています。それが足のアーチというものです。
聞いたことはありますでしょうか?
正常の足の骨の作りを裏から見てみると、つま先からかかとにかけてドーム状のようにアーチが形成されています。
このアーチによって立ち上がった時や歩行時、ジャンプで着地をした時などにうまく体重を分散してくれます。
扁平足の人の場合は足のアーチがありませんから、足裏からの衝撃が分散されることなく膝に突き上げられるということになります。
この分、膝の痛みのリスクが上がってしまうという事になります。
外反母趾
「外反母趾がなぜ膝の痛みと関係あるの?」と思いますよね?
実はこの外反母趾と膝の痛みとは大きな関係があります。
足の親指は歩行時、特に重要な役割を担います。というのも足の親指は歩行時しっかり地面につく事で下半身を安定させ、正しい歩き方になります。
下半身が安定するということは膝関節にとっても負担が軽いという事になります。
外反母趾とは足の親指が付け根の関節から人差し指側に曲がってしまう足のことを言いますが、そのような足の形では親指を使うことは到底できません。
それにより下半身は不安定になって膝に負担がかかってしまいます。
過去の半月板損傷や靭帯損傷
過去、スポーツや交通事故などによって膝の半月板を損傷したり、膝の靭帯を損傷した経験のお持ちの方で担当のお医者さんから、「将来変形性膝関節症になる可能性がありますよ」って言われたことがある方もいるのではないでしょうか?
そうです。過去にそのような怪我をされたことがある方は将来的に膝関節に痛みが出るリスクを持っているという事になります。
なぜかというと、膝関節において靭帯や半月板の役割はかなり重要だからです。
膝関節の仕組みについてまだ読んでいない人は、まずこちらからチェックしてみてください。
過去に靭帯損傷や半月板損傷をしている人の膝の状態は、そうでない人に比べて膝の安定力が弱いと言えます。
それを補うためにサポーターなどを巻いていても、実際には損傷した靭帯や半月板の代わりまでにはなってくれません。
O脚
O脚は見た目の問題だけではありません。やはり膝関節の痛みの原因になりやすい要素だと言えます。
特に膝の内側の痛みを起こしやすいのが特徴です。
自動車のタイヤの溝の減り方を想像していただくとわかるように、タイヤが満遍なく地面に接地している場合はタイヤ性能を100%発揮できますが、地面の接地がどちらかに偏っている場合、良い走りができなくなってしまいます。
そしてそのまま走行するとタイヤは片減りしてしまい、磨耗も早くなってタイヤ自体の寿命も短くなってしまいますよね。
O脚はタイヤの片減りと同じようなことが起こってしまいます。
実際に変形性膝関節症の患者様の多くがO脚であるという事実があります。
反張膝
「反張膝?」耳慣れない言葉だと思います。
これは膝が反対に沿っている状態のことを言います。
本来人間の足は膝を伸ばしきった時(最大伸展時)180度かその少し手前で止まります。
しかし反張膝の人は、180度以上伸びてしまうのです。それゆえに膝が反対側に曲がっているように見えます。
この場合は膝の前方部分に体重が集中するために、膝の痛みが出やすくなってしまいます。
歩き方
普段何気なく通勤や買い物などで歩くことがあります。
この歩くという動作一つを取っても、正しい歩き方と、悪い歩き方があります。
正しい歩き方というのは、地面からの衝撃をうまくコントロールし、効率良く力をを伝えることができる歩き方です。
それに対して悪い歩き方は、地面からの衝撃がダイレクトに関節にかかってしまう歩き方です。
それによって関節を痛めてしまうのです。
あなたはこの中で当てはまる項目はいくつありましたか?
もし心当たりがあるのなら、その問題をひとつずつ解決していかなくてはなりません。
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