日々の生活や病院での症状説明など今の膝の痛みに関して様々な疑問をお持ちのこととと思います。
では膝の痛みについて私が実際に患者様からよく受ける質問について、Q&A方式でお答え致します。
Q.過去に半月板損傷を起こして、お医者さんに「将来、変形性膝関節症になりますよ」って言われました。防ぐことはできないのですか?
A.確かに過去に半月板損傷や膝の靭帯損傷を起こした場合は、将来的に変形性膝関節症のリスクが伴います。
しかし、防ぐことは可能です。
骨格の歪みを常に整えて歪みを作らないようにすることができれば膝への負担は軽くなり、将来的に変形性膝関節症の予防になります。
Q.膝に水がたまった場合、「水を抜いたら癖になる」と言われました。本当でしょうか?
A.それは本当です。膝の水は抜いてもしばらくするとまた溜まってしまいます。
その理由は体がそこに水が必要だと判断しているから溜まるのです。
根本的な膝の原因を解決すれば、関節の中の水は自然に引いていきます。
Q.太ももの筋肉を鍛えるようにと担当のお医者さんにアドバイスされていますが、動かすのが不安です。どうすればいいでしょうか?
A.私の患者様には、膝が痛い時期に太ももの筋肉を鍛えることは勧めておりません。
膝に負担をかけて逆に壊れてしまうリスクがあるからです。
膝の状態が安定してから運動をするのが良いでしょう。
Q.正座は膝に良くないんでしょうか?
A.正しく正座をしていれば基本的には大丈夫ですが、骨盤の歪みによって正しくできない人が多いです。その場合は膝に負担がかかってしまいます。
Q.以前に変形性膝関節症と診断され手術を受けましたが、しばらくしてまた膝が痛くなってきました。何が原因なんでしょうか?
A.当院にも膝の手術後しばらくして、痛みを訴えられて来院される方が多いのですが、そのような方は膝以外の別の場所に根本的な原因があります。
その場合は原因を細かく検査して突き止める必要があります。
Q.半月板損傷しても膝の痛みに関係あるのでしょうか?
A.基本的に半月板損傷では膝の痛みは起こさないのが事実です。
もし膝に痛みがあるとしたら、半月板ではなく膝に関する別の部分から痛みが起こっていると考えられます。
その場合はどこから痛みが起こっているのかを突き止めるために、さらに詳しい検査が必要です。
Q.オスグッド病は安静が必要と言われしばらく部活を休みましたが、動き出すと症状が再発してしまいます。どうすればいいでしょうか?
A.オスグッド病の場合、安静だけではその場の炎症は止めることはできても、高い確率で再発をしてしまいます。
安静だけでは根本的な治癒には至りませんので、専門的な治療を受けることをお勧めします。
Q.私はO脚なのですが、膝の痛みと関係はあるのでしょうか?
A.はい。関係があります。実際に60代以上で膝の痛みお訴えている人のほとんどがO脚になっています。
理由はO脚だと膝の構造上体重をうまく支えられないためです。
よってO脚を治すということが膝の痛みの改善につながる場合が多いにあります。
Q.左の変形性膝関節症を患っていますが、最近になって左よりも右側が痛くなってきました。どうしてでしょうか?
A.そもそもは変形している左側が痛かったんだと思いますが、その痛みを少しでも和らげるために体が無意識に右側に重心を移動するようになります。
その結果、右の膝関節に負担がかかったために痛みが出たんだと思います。
この痛みが移るような現象は、逆の場合も同じように起こってしまいます。
これは変形性膝関節症の患者さんにとても多く、将来的に両方の関節が変形を起こしてしまうという傾向にあると感じています。
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