あなたは今頚椎ヘルニアをお持ちですか?
または家族の中に頚椎ヘルニアをお持ちの方がいらっしゃいますか?
頚椎ヘルニアは首の痛みから肩腕にかけてのしびれの症状が特徴ですが、症状が悪化していくにつれてどんどん不安になる人が多いです。
一つは頭の近くで起こる痛みということもあるでしょう。
もう一つはしびれが起こることによって何とも言えない不快感を感じます。
この状態から一刻も早く抜け出したいと思い、多くの人が1人の専門家のアドバイスだけを受けて治療法を選択してしまいがちです。
しかしこれでは正しい治療法の選択する可能性は極めて低くなります。
なぜなら痛みと恐怖感によって冷静な判断ができなくなってしまっているからです。
この病気こそ正しい治療法が必要になり、それによってその後の生活が天と地ほどの差になってしまいます。
そこで頚椎ヘルニアの正しい治療法の選び方についてお話をします。
まず頚椎ヘルニアについてあまり知らない方はこちらも合わせてお読みください。
病院での治療法
神経ブロック注射
痛みがあると思われる神経の近くに抗炎症薬を注射することで、痛みを一時的に抑える治療法です。
痛み止めの薬の服用
飲み薬で痛みを抑えます。これは症状が比較的軽い場合は有効です。
牽引療法
首の関節に牽引を加えて椎間板の圧迫を弱める治療法です。
牽引の力は通常7kgから20kg程度で牽引時間は20分から30分ほど行います。
頚椎カラー
これも頭部の重さにより椎間板による圧迫を抑えるために行います。
治療院以外での日常生活で頚部の負担軽減のために使用します。
手術
手術には主に頚椎前方除圧固定術、頚椎前方除圧術の2つがあります。
いずれも頚部前方からメスを入れて行う方法ですが、前者は椎間板を切除してそこにできた隙間にチタンなどの固定具を入れて固定します。
後者は椎間板全体は残しつつ、出っ張った箇所のみを切除する方法です。
それ以外の治療法
整体術
整体によって首にかかる負担を減らし椎間板を除圧する方法です。
これは体全体にアプローチして骨の位置を変えることで実現します。
頚椎ヘルニアに手術は必要?
結論から言うと、痛みが強くても手術はよっぽどのことがない限りしてはいけません!
頚椎ヘルニアにおいては痛みのあまり手術の選択をしてしまう方がおられますが、そういう時こそ冷静に判断をしてほしいと思います。
なぜ手術をしてはいけないのか?その理由についてお話しします。
固定をした頚椎の隣の関節でヘルニアが起こりやすい
一見ヘルニアを切除すると、それで全てが解決したと思ってしまいますが、実は固定をするということは首には大きなリスクが伴います。
それはもともと可動域の大きな頚椎ですから、一つの関節を固定することで他の関節にその代償がかかります。
今度はその隣り合った関節の椎間板に負荷がかかり、結果的にその部分にヘルニアが起こってしまいます。
一度起こったヘルニアが再発をする
一度切除しても再発をする危険性があります。
その理由は手術をしても椎間板にかかる負荷は少しも変わっていないということです。
もし椎間板に強い負荷がかかり続けていてヘルニアが起こっていたなら、高い確率で再発を起こします。
しびれなど何らかの後遺症が残る
首の手術はお医者さんでもかなり神経質になる場所です。
それぐらい細かい神経が張り巡らされているので手術の際は縫うように器具を挿入していくことになります。
その際に他の神経に接触したり傷つけてしまうリスクがあるということです。
実際には手術後にしびれが残り一生治らないというケースが起こっています。
まとめ
以上のことより、頚椎ヘルニアに関しては注意深くなることです。
決して痛みによって判断を早めてしまわないようにしてください。
病気の原因を深掘りすることなく選択してしまうと良い結果は得られないでしょう。
頚椎ヘルニアを治癒させ再発を防ぐためには、その病気がどうして起こったのかを考えることです。
その答えに近づくには一人では難しいので、足を運んでたくさんの専門家から話を聞くことです。
そうすれば、頚椎ヘルニアがどのようにして起こったのかが分かるようになり、専門家のアドバイスが的確かそうでないかが判断できるようになります。
ご自身の体です。5年、10年、20年先の未来を考えて、ぜひ最善の治療法を選択して完治させていただきたいと思います。
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